【レアぶどう3品種】シャインマス超え!マスカサーティーン、スカーレット、ブラックビートの味を比較
こんにちは、中村です。
頼んでいた3品種のブドウが届きました。
レアな新品種も入っている楽しい食レポになりました。
張り切ってどうぞ!
ぶどうの取り寄せ元
ふるさとチョイスで頼みました。
ぶどうを作ったのは長野県 須坂市の佐藤果樹園です。
味の比較
マスカ・サーティーン
味
シャインマス超えてしまいましたね!笑
とにかく甘い!
シャインマスカットより一段と甘いです。
あっさり好きの中村には甘すぎるほど。
またマスカット香が強く、シャンパンのような華やかな香りが口いっぱいに広がります。
香り高く爽やか後味のブドウ。
果肉の食感はシャインマスカットと同様、ややサクサクとして適度なジューシーさもあり。
酸味はほとんどありません。
皮はシャインより薄いと言われていますが、これは同じぐらいでした。
たぶん木がまだ若い。
総合すると、皮ごとOK、甘い、酸味なし。
トレンドど真ん中のロイヤルストレートフラッシュ。
衝撃的な美味しさに、取り憑かれてしまう人が多そうです。
気になるポイント2点
味はシャイン超えですが、気になるポイントが2つあります。
- 色
- ネーミング
まず外観がシャインよりやや黄みがかっています。
シャインも完熟すると黄みがかりますが、消費者のイメージは良くないです。
マスカ特有の黄みは贈答用だとマイナスかもしれない。
さらにネーミングの「マスカ・サーティーン」。
悪くないですが「シャインマスカット」のほうが純粋に美味しそうで高級感があります。
シャインマスカット超え or 消える
色、ネーミング。この2点が消費者に受け入られるかで、勝負が決まるのかな~と思っています。
品種うんちく
ここしばらく蒲萄界ではシャインマスカットが絶大な人気を誇ります。
フルーツ全体でみても、ここまで右肩あがりで人気の出たフルーツって他にない。
なのでシャインを親にした「皮ごと食べられる」「種無し」「甘い」品種の作出が盛り上がっています。
マスカ・サーティーンはシャイマスの子供で、より甘く、より皮が薄いと評判です。
詳しい説明は、作出元の植原葡萄園の説明が楽しいので引用します。
2012年10月にたまたま来園された北京植物園の育種家・楊美容先生(中国の第一人者)一行に絶賛された。
なお、2015年のジャパン・ヴィティカルチャー・クラブの広島県での夏期研修会(全国から80~90人参加)に出品し、「これから栽培したい品種」のアンケ―トで第一位に選ばれた。
粒はカッタクルガンに似た偏円形で先端が平らである。
房形がよく、豊産。樹勢は旺盛。晩腐病に強く、耐病性もある。
弊社所員の評価でも、甘いだけのシャインマスカットより本種の方が総合的に優れていて、これからの主要品種にしたい、と意見が一致している。
これから贈り葡萄の主役として増産する計画である。
http://uehara-grapes.com/%e5%93%81%e7%a8%ae%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88/musca-thirteen/
ちなみに個人にも苗木販売してくれますよ!
スカーレット
味
上品な甘さのサクサク食感!
甘さはシャインより控えめで食べやすいです。
私はこれ以上甘いとクドいと感じてしまうので十分です。
果肉が固く、サクサクした食感がとてもいい!
大粒で食べごたえ抜群です。
皮はシャイマスと同じぐらいの厚さで、皮ごと食べられます。
香りは穏やかなマスカット香。
さっぱりしていてパクパク食べられるので、私は一番好きです!
これで香りが強かったら最強。
品種うんちく
こちらも植原葡萄園が作ったシャインの子供です。
香りは薄くなってしまいましたが、大粒で甘さもあり、良いブドウです。
例にもれず植原葡萄園の楽しい引用をガッツリしておきます。
植原葡萄研究所が育成した新品種で、「ロザリオロッソ」×「シャインマスカット」の交配による鮮紅色~紫紅色の楕円形、
中には瀬戸ジャイアンツ的な偏円形もある大粒で、ジベレリン処理とフルメット処理により親のシャインマスカットを超える大粒になる。
2010年に初結果した。糖度は18~22度あり、高い。
http://www.uehara-grapes.jp/hinshu_index.htm
ジベレリン処理=種なし処理ですね。
フルメット処理は大粒にするためにします。
ブドウ栽培は手間のかけがいがあって、出来たとき感動が大きそう。
ブラックビート
味
大粒で甘い漆黒のぶどう!
マスカット・ノワールが生育不良で、代わりにブラックビートが送られてきました。
味も香りもねっとり濃く、芳醇なブドウです。
巨峰やピオーネにかなり似ていますね。
ピオーネより少し爽やか?
甘みも強く、マスカ・サーティーンに負けていません。
酸味はなし。
かなり大粒でマットな質感。
吸い込まれそうな漆黒の色合いには高級感しかない。
香りは巨峰と同じフォクシー香がプンプン。
マスカット香のマスカ、フォクシー香のブラックビートで推しが分かれますね!
(中村はフォクシー香が苦手なので、個人的に美味しいのはマスカです。)
ジューシーさは今回の3品種の中でピカイチでした。
やわらかい果肉を噛むと果汁が溢れ出てきます。
皮は厚く、身ばなれが良くむきやすいです。
苦味はないので中村はバリバリ皮ごと食べました。
巨峰やピオーネが好きな方には確実に刺さるブドウ。
品種うんちく
親は藤稔(ふじみのり)×ピオーネの高級黒ブドウです。
そりゃあピオーネに似ているはずだ。
おわりに
ブドウは新品種が毎年たくさん出て、その影で消えていく品種も多くあります。
そのうち食べられなくなるかもと思うと、食べ比べが楽しいですね。