【テントウムシも農薬】私が家庭菜園で無農薬にこだわらない理由3つ
こんにちは、中村です。
せっかく家庭菜園、果樹栽培をやるなら、無農薬で作りたいと思いますよね。
そもそも、皆さんは家庭菜園の無農薬といえばどんなイメージをお持ちですか?
- 安心
- 安全
- 虫食いがある
- 一切の農薬は使っていない
こんなところでしょうか?
私はぼんやりと、無農薬は安全で良い!
そんなイメージを持っていました。
しかし野菜や果樹を育てていて、むしろ無農薬にこだわらなくなりました。
その理由をご紹介します。
無農薬にこだわらない理由3つ
無農薬=一切の農薬不使用ってわけではない
まず、無農薬は一切の農薬を使っていないとは限らないんです。
え?どういう事?と思いますよね。
簡単に言うと、農林水産省に登録された農薬を使っていない。
登録って所がミソです。
登録されていなければ、何を使っても無農薬なんです。
- メーカーの都合で登録が失効した農薬
- 成分からみて農薬に該当するが、無登録のもの(農林水産省:疑義資材とは?)
これらはいくら使っても無農薬といえますが、安心・安全かは疑問です。
無農薬といえる=安心・安全とは限らない
イメージ付きましたか?
食酢も農薬(特定農薬)
実は食酢も特定農薬と呼ばれ、広い意味では農薬といえます。(農林水産省:特定農薬とは?)
育てているミニトマトの虫を食酢で退治したら、農薬不使用とは言えません。
変な感じですよね。
農薬だからといって、全てがイメージするような強い農薬ではありません。
テントウムシの幼虫も農薬(生物農薬)
他には生物農薬もあります。
例えばテントップ(てんとう虫の幼虫)がそうですね。
ちゃんと殺虫剤として農薬登録され、販売しています。
- 捕まえてきたテントウムシ…無登録だから無農薬
- テントップ…農薬
もう家庭菜園における無農薬という響きなんて、どうでも良くなってきませんか?
農薬は安全が確かめられている
登録農薬は回数や量が決められています。
逆にきちんと基準があり、安全が確かめられているとも考えられます。
人間だって、病気をしたら病院に行って薬を貰いますよね?
怪しい会社のサプリメントを飲む人は少ないと思います。
得体のしれないものを使うぐらいなら、素直に農薬を使ったほうが良いと思っています。
無農薬/農薬使用より大切なこと
家庭菜園で大切なのは、無農薬とか有機栽培という響きより、どのように作ったかだと思います。
農薬を使おうが、希釈、回数を守り、出来るだけ毒性の低そうなものから使っていく。
私はそれで良いかなーと今の所は思っています。
(ご近所さんに差し上げたい場合、有機JAS認定の範囲で作った方が喜ばれそうです)
今の栽培は減農薬に近い
私は無農薬にはこだわらないけど、化学殺虫剤は極力使っていません。
イメージ的には減農薬が近いかも知れません。
化学殺虫剤を使わない理由は5つです。
- 分解されたか確認できない
- マスク、手袋を付けての散布が面倒
- 持ち物が増える
- 環境保護に貢献できるかも?
- 買うと高い作物が作れる
化学殺虫剤は時間が経てば分解される。洗い流せば落ちると言われます。
とはいえその様子は目に見えません。
不安がゼロでは無いので、使わないで済むならそうしたいです。
化学殺虫剤を使わないデメリット
化学殺虫剤を使っていないので、とにかく病害虫にやられまくり大変です。
私は簡単と言われるものしか育てていません。
それでも化学殺虫剤を使わないと一気に難易度が上がるのを感じています。
例えばネットで「簡単!誰でも育てられる!」と見て始めたレモンはハダニが凄いです。
正直、殺ダニ剤を使わないとレモンは手間がかかり難しい果物です(汗)
おわりに
私が無農薬栽培にこだわらない理由は3つありました。
- 無農薬=薬を使っていないとは限らない
- 食酢も農薬
- テントウムシの幼虫も農薬
自分が思うように育てられるのが、家庭菜園・果樹栽培の面白さです。
皆さんも自分が納得行く方法でお楽しみ下さい~。
余談:売っている作物の場合、有機・オーガニックと書いてある方が安全性は高いと思っています。
わざわざ大変な栽培法を選ぶ農家さんなら、安全や環境保護の意識は高いだろう。と思うからです。